陰茎形成術/FTM下部手術
女性から男性への性別適合手術における陰茎形成術
陰茎形成術を受ける為の必要条件は以下の通りです:
- 年齢は少なくとも20歳に達していること。20歳未満の場合は、親、またはそれに代わる責任者の承諾が必要。
- 1年以上継続して男性ホルモン療法を受けていること。
- 少なくとも1年以上男性としての生活を送っていたこと。
- 患者は精神医学的評価を受けており、精神科医によって精神的に安定していて健康であると宣言されている必要があります。
- 患者は身体的に健康でなければなりません。
- 患者は、乳管形成術の前に少なくとも6ヶ月間、乳房切除術および子宮全摘出術-卵巣摘除術を受けていなければなりません。
陰茎形成のテクニック
ガモンホスピタルの陰茎形成術は4つのオプションを提供しています。
1.前外側大腿皮弁(ALT)
前外側の大腿部から採取した皮膚と神経を生殖器領域に移 植して新陰茎を作ります。
マイクロサージェリー法(顕微鏡下での神経血管接続手術)を使って前腕から摂取した皮膚と神経を生殖器領域に移植して新陰茎を作ります。
3.腓骨遊離皮弁法(FFF)
マイクロサージェリー法を使って皮膚、神経および腓骨(下腿にある長い骨)の一部を使って新陰茎を作ります。
4.筋皮膚広背筋皮弁法(MLD)
マイクロサージェリー法を使って神経と血管を含む広背筋の皮膚を生殖器領域に移植して新陰茎を作ります。
前外側大腿部皮弁法(ALT):
以下の2つのテクニックがあります。
1. ワンフラップテクニック
このテクニックは2ステップあります。最初のステップには、卵巣摘出術、子宮摘出術、膣切除、尿道延長および新しい尿管の準備が含まれます。新陰茎は、感覚神経を伴う皮膚で形成され、尿管の接続は2ステップ目にあります。最初のステップと2番目のステップの間の期間は約6~12ヶ月です。
2. ダブル(ツー)フラップテクニック
このテクニックの患者も陰茎形成術の3~6ヶ月前に卵巣摘出術、子宮摘出術、膣切除、尿道延長をする必要があります。神経と尿道の再接続が実行されている間、マイクロサージェリー法を使って前腕部から新しい尿道が作られます。前外側大腿部の皮膚(ALT)は、最初のステップで尿管に結合されます。
図1:ALT前外側大腿部皮弁法
前腕遊離皮弁法(RFF):
以下の2つのテクニックがあります。
1. ツーステージテクニック
前腕遊離皮弁(RFF)のツーステージテクニックには、陰茎形成術前に行われる6ヶ月間の尿道のプレハブを含みます。この手法は前腕のサイズが小さい患者に適しています。
図2:前腕遊離皮弁法
2. ワンステージ手法
このテクニックは、マイクロサージェリー法を使って、ワンステップで新陰茎形成、新尿道形成をします。
図3:前腕遊離皮弁法
腓骨遊離皮弁法(FFF):
マイクロサージェリー法を使って皮膚、腓骨一片、神経を一つの段階で新陰茎を形成します。尿道は、陰茎形成の基本段階の6ヶ月前に事前にラミネートされています。
図4:腓骨遊離皮弁法
筋皮膚広背筋皮弁法(MLD):
神経と血液を含んだ皮膚は、第一段階で陰茎形成する為に、マイクロサージェリー法を使って腕後の部分から生殖器領域に移植します。尿道は第二段階で形成されます。
図5:筋皮膚広背筋皮弁法(MLD)
陰茎形成術の尿道再建
ガモンホスピタルの新尿道形成は、現在以下の3つのオプションを提供しています。
- 鼠径部からの皮膚移植
- 口腔粘膜
- 腸粘膜
様々な陰茎形成術法の比較
手法 |
新ペニスのサイズ |
移植傷痕 |
感覚 |
自己剛性 |
ALT |
中~大 |
大腿 |
あり |
なし |
MLD |
中~大 |
胴体の側面 |
あり |
なし |
RFF |
小~中 |
前腕 |
あり |
なし |
FFF |
小 |
脚 |
あり |
あり |