陰核陰茎形成術
陰核陰茎形成術は、女性から男性への移行、新陰茎または新しい陰茎を作成するための最も一般的な下部手術の1つです。クリトリスの周囲の皮膚が取り除かれ、恥骨から解放され、より長い長さの外観を与えます。亀頭はほとんどの患者で割礼のように見えます。最終結果は、正常に見えますが小さなペニスです。
この手術は、通常好ましい結果が得られます。実際の結果は下記のように様々な要因によって異なります。結果は主に、テストステロンを使用後にクリトリスがどのくらい拡張したかによります。患者が立居で排尿するのを可能にする為に、尿道延長も同時(または後)に行います。尿道延長は、膣を完全に除去することが必要です。陰核陰茎形成術の最良の結果を得る為に、この手術はやせ型やその方の理想体重に近い患者に向いています。ほとんどの患者は、周囲の脂肪を除去し、皮膚を全体に引き上げることで結果を向上させます。これにより陰毛に曲線状の傷痕は残ります。
陰核陰茎形成術の主な利点は、見た目が自然で手術前のクリトリスの感覚が維持でき、大きな傷痕が残らないということです。さらに、後から他の性器手術を受けることになっても差し障りがないということです。しかし、形成されるペニスはアダルトサイズでない為、性行為(挿入)できる十分な大きさにはなりません。陰嚢の形成は陰核陰茎形成中に行われます。
患者さんの希望で、睾丸の為のプロテーゼは、この時または後日入れることができます。同時に永久のプロテーゼを入れることもできます。おそらく2つのプロテーゼを入れても問題ありません。もし尿道延長が終了したら、患者は拡張器またはプロテーゼが配置されるまでに3ヶ月待つ必要があります。
陰核陰茎形成術は、2つの手法があります。
- シンプルリリース。この手法はクリトリスを周囲の組織から解放します。そして、尿道を拡張したり、膣を閉じたりしません。ペニスの外観はより自然ですが、長さに制限があります。
- フル陰核陰茎形成術。この手法は、陰核を解放し、膣内から組織移植をして、新陰茎を備えた尿道を作成します。必要に応じて、外科医は同じ手順で膣切除術と陰嚢形成術を行うこともできます。